帆立小屋
サイト制作に至った
理由と目的
2022年7月の事件とその後の報道には本当に驚いた。それでミヤネ屋やYouTubeをよく見ていたところ、繰り返し安倍晋三の祖父として岸信介という名前が挙がっていた。
正直私はそれまで、信介(のぶすけ)の読み方を知らなかった…。しんすけかと思ってた…。
歴代首相の名前も、天皇陛下のお名前も読めん…。若いYouTuberさんでも知ってる人いるのに。
というわけで、日本の近現代史、特に政治分野についての本を読んでみることにした。
(本に読み仮名はふってないけどね。)
それまでプライベートでは「すみっコぐらし」「こぐまのケーキ屋さん」などのゆる~い本を好んでいたため、読書は遅々として進まなかった。
騒擾(そうじょう)などの慣れない用語に辟易しつつ
「今日は30ページ読めた、明日も30ページは読もう。」「10日で一冊読めた、次の本読もう!」
とコツコツ読書を進めた。
箸休めに漫画も。
(マンガ「昭和天皇物語」を読んだら歴史上の人物を覚えやすくなった。ただし、マンガなので描写してあることのすべてが事実かは不明。主要人物がカッコよくまたは美しく見えるように演出が入っているかと。)
ちなみに本はほとんど図書館で借りており、「返却期限までに読まなきゃ」という短期の目標が常にあったことが幸いした。そして、返す時にまた借りるサイクルができた。
歴史や政治の本を読むうちに、右翼左翼、保守、共産主義などの言葉にも馴染んだ頃
「私はどっちかっていうとリベラルかな~。女性だけど、料理と後片づけ、トイレ掃除めんどくさいよ。この気持ちを理論的に明快に正当化したい!」と思って上野千鶴子さんの「家父長制と資本制」に挑戦。したものの、日本語なのに理解できない。目が滑る~~頭から言葉が流れ落ちる~!難しすぎました。そこで、まずは白井聡さんの「武器としての『資本論』」で基本用語から学んで上野さんに再挑戦。滑り転げつつも何とか読破し、次は話題の本、斎藤幸平さんの「人新世の『資本論』」を読みました。長かったですが何とか読み終えたとき心に残ったのは
『気候変動は私たちの生活に深刻な悪影響をもたらす。資本主義や経済成長を前提としていては気候変動を止めることはできない。しかし、本気で行動に移す人たちが数%いれば世の中は変わりだす』といった趣旨のことでした。(上野さんどこ行った?)
また思ったのは、あげてきた作者先生方は当然本家の「資本論」を原文で読んでいるわけで・・・今後充実した読書を続けるには英語不可避か・・・?ということ。
(マルクスが何語で「資本論」を書いたのかも知らず。愚かなり。)
さて、私も子をもつ親。気候変動について何かしたい。とりあえず子どもと二人で出かけるときは徒歩か自転車にしよ。少しだけ、読書と私生活における行動がリンクした。
せっかくなら知識が増えるだけじゃなくて実生活が変わるような勉強がしたいなと思った私は、
とある先生に助言をいただいて労働経済学の本を読み始めた。
労働―思い出される会社員時代。経済学―思い出される学生時代。・・・・お、これはわかる!
書いてることわかる!だから、経済学の勉強をしようと思いました。
でも政治についても勉強を続けよう。「政治経済」っていうし。
そんなこんなで、政治や経済についての読書を重ね・・・一年以上が過ぎました。
読んだ本は45冊くらい。
(ちいかわなどは除いて数えています。ちいかわ好き。でも高いんよ・・・・。こればっかりは図書館に入らないし。コツコツ収集中。)
ちなみに印象に残った本たち-----県立図書館・市立図書館には本当に感謝してます。
スターバックスの店長様長居してすみませんでした!
「自由論」ミル 著 斉藤悦則 訳 光文社
「数学大図鑑」アン・ルーニー 著 吉富節子 訳 ニュートンプレス
「シティズンシップ教育論」 バーナード・クリック 著 関口正司 監訳
「内閣制度」山口二郎 「財政投融資」新藤宗幸 「地方分権改革」西尾勝
いずれも東京大学出版会、行政学叢書シリーズ
「ポスト政治の政治理論」松尾隆佑 法政大学出版局
「イタリア社会的経済の地域展開」田中夏子 日本経済評論社
「民主主義対民主主義」アレンド・レイプハルト 著 粕谷祐子、菊池啓一 訳 勁草書房
「推測と反駁」カール・ライムント・ポパー 著 藤本隆志、石垣寿郎、森博 訳 法政大学出版局
(読破してないがとても印象に残った箇所あり。)
「原発広告」本間龍 亜紀書房
そして至った現在の心境--
市民はバカじゃいけないし、投票は行ったほうがいいけど、
政治家・官僚(お上)に頼る考えは捨てよう。
そんな人たちはごく少数で、周りにいないから。
そして彼らの視界にも私たちはいないだろうから。
世の中を変えるには自分と周りが何かいいことしたほうがいい。
でも趣味として勉強は続けよう。教養大事。できれば子どもにも教養をつけたい。
そして、これからは特に気に入った作者さんの本をじっくり読んで行くことにしました。
また、大学院に進学しようかと考えたものの、子育て中ゆえに通学できる範囲が非常に限られていること、まだまだやりたいことが漠然としていることから延期。
そんな中で勉強を続けるため、このサイトを始めました。